世界の狭間に住む神たる者

どの世界からも隔離した無の海の中にある「曖昧な世界」に住む、神ととして数えられる者たち。
Samen・Juryの構成した「曖昧な世界」では、広大な庭園に囲まれた屋敷で、世界をただ見つめている。
なお、三柱の読みは通称であり実際の正確な読みは定かではない。人としての姿も、見られる場所で変わるため、固定はされていない。
イラスト:アマネツユ

Samen Jury(サメン・ジュリー)


絶対を使わない者は報われる。
千の海と万の風を越えて旅を終えた偉大なる旅人であり、偉大なる魔女。膨大な旅の記録をまとめる中で、神を越える知識と法則を理解した。そのため、神をも超えた格を持ち、全ての原初を定め、生成することができる。全ての先が見渡せ、結果を自在に操る。彼女は世界を脚色し、自分の思うように構成する。ただ、彼女はそれが退屈なことだと理解し、運命を蹂躙し、絶対を司る神々を憂いて、悠久の時の流れを人としての時間で過ごす。
彼女のまわりには、いつも猫がおり、彼らは旅先で封印を解かれた魔物や悪魔たちであり、神でさえも彼女に媚びへつらうように頭を下げる。
人としての姿は、身長が高く痩せた女性の姿をしており、金縁の眼鏡をし薄目がち。生気の薄い白い肌に、無造作に結った黒髪。白と紺色のドレスで身を包み、旅した先々で獲得した多文化の装飾を身につけている。背丈よりも高い杖を持ち、それで自身の力を制御している。

Robertus Achilles(ロベルト・アレキリウス)


死を恐れる者は報われる。
かつて、人を愛し過ぎたがために不幸な世界を神もろとも処刑してまわる処刑者として神々に名を轟かせていた魔物。
一度Samenの「曖昧な世界」をSamenもろども葬り去ろうとし、阻止したSamenを戦慄させた。
彼の持つ大鎌は二つの刃があり、赤銅色の刃は空間を切り裂く。外郭の世界との門を生み出し、その空間を自由に移動する。瑠璃色の刃は確実に相手を斬る。斬られた者は、人々の記憶からも忘れ去られ、存在が無に還る。それに抗うことが出来るのは神格をもつ者でも僅かしかいない。
また、彼の唾液は甘く、蜜のようとされる。交わした者は不老不死と巨万の富を得る運命を孕むが、確実なる不幸がその先に約束される。
彼にとって人とは、愛しくて仕方がない存在である。彼もまた人(魔物)であった時代があるように、神の一柱として人々を憂い見守っている。彼の鎌は傲慢な神々を牽制し、戒める。
人ととしての姿は、細身の背の高い青年のような姿をしており、透き通るような白い肌に、白い髪。青い瞳を有する。右目はかつてSylvaに切られた三本の爪痕が残る。服装は黒いボロボロのロングコートに紫色のリングタイをし、かつて自分に打ち込まれた30発の薬莢をたすきのようにして肩からかけている。

Sylva Rhodes(シルフ・ローズ)


努力を怠らない者は報われる。
創造主の死んだ「最果てにある紅の世界」で亡き創造主の下で飼われていた猫。亡き後に、時間が止まったままの亜空間で千年の時を孤独で生きていた。彼女はそんな中でSamenに拾われて、育てられた。猫としての枠に囚われない更に自由な生き方を求めて旅をし、Samenの力により人の姿を与えられた。
彼女は時間を自由に操り、世界の概念を作ることができる創造主としての格を持つ。彼女の作り出す世界は神であろうが、何であろうが誰のルールも通用しない。彼女が絶対となる。
努力の結果、彼女は猫ではない姿でSamenの傍に立ている。普段は人として極力生きるSamenために、身のまわりの世話などの雑務をこなす。
人としての姿は、身長の低い若い女性の姿をしており、褐色の肌をしている。全身黒のロングワンピースで身を包み、黒髪を団子状にして結っている。